ご質問を頂きました。
Ｑ：「担当させて頂いていた患者様がお亡くなりになりましたが、その後どのような対応をしたら良いでしょうか？」
訪問鍼灸・訪問マッサージを行っていると
しばしば遭遇するのが
「患者様がお亡くなりになる」
という事です。
職業柄
寝たきりの方との接触が多いので
分かる範囲で
これまで担当させて頂いた方の
５人にお１人は
お亡くなりになられています。
（ご入院・転居・施設入居など、その後が分からない方も多いので実際にはもっとおられるかもしれません）
お悔やみの気持ちや
施術をもっとこうしてあげれば・・・
などの部分はもちろん
すごく大切なのですが
今回は
基本的なご対応について書かせて頂きますね。
「ご家族様へ」
お亡くなり後すぐにご連絡を頂けた場合
お通夜に出席する。
お葬式は日中であることが多いので
参加したことは無い。
後日集金を兼ねて
お線香をあげさせていただく。
独居の場合は
ご家族様（不明の場合はケアマネさんに聞く）が
近隣であれば直接お伺いし
遠方であれば
生前のお気持を込めたお手紙と
不躾ながらと
レセプト用紙と
捺印を頂くメモ・付箋をはり
お振込先を書いたメモや
捺印済みのレセプト用紙を入れる
返信用封筒を同時に送る。
「ケアマネージャーさんへ」
報告書か
直筆お手紙で
ご存知のとおり
○月○日お亡くなりになられ
当方の施術を中断いたします。
○○さまの大切なお時間に向き合わせて頂き
まことにありがとうございました。
と直筆のお手紙を持参し
ご挨拶に伺う。
「ご同意頂いたドクターへ」
上記ケアマネさんへのご対応と同じ
ごあいさつに伺う事で
感謝を伝え
故人をしのぶ
また
そういった行動が
今後の信頼関係が続く
実際
お亡くなりになった後
ケアマネさんや
ドクターへのご挨拶で
今後もよろしくね！
といったことは
経験上多いです。
宗教により
言い回しや
作法などの違いがあるので
そこはご容赦ください。
特定の宗教がある方の場合は
言葉の選び方など
ネットでその都度調べています。
ちなみに
お香典は
５０００円を準備していますが
最近は受け取られない場合がほとんどです。
「お通夜の日程が分からない場合」
ご家族様も
患者様がお亡くなりになられた直後は
慌ただしく我々に連絡がこない場合もありますし
こちらから
感情的に直接聞きにくい場合もあるかと思います。
そういった場合は
担当ケアマネージャーさんに
生前お世話になった旨をお伝えし
お通夜の日程を聞いて
出来る限り参加させて頂きました。
個人情報が・・・と
さすがにこの場合おっしゃる方は
これまではいません。
最後のご挨拶に・・・ということであれば
ケアマネージャーさんも
さすがに分かってくださる方がほとんどかと思います。
お通夜に顔を出させて頂く事や
後日
お線香をあげさせていただくことで
はじめて
ご家族様や
関係者の方々から聞かせて頂く
患者様の素顔や
若かりし日の事
これまでのことを
知ることが多い気がします。
生前の故人をしのびつつ
学ばせて頂いた事
お聞きした考え方
その方の生きざま
患者様が仮に口をきけない状態でも
ご家族様から伝わってくる部分
それらを胸に
その患者様に
私の
「心の中で生き続けて頂く」ことを
モットーにしています。
参考になれば
高城
