開業準備

訪問鍼灸,訪問マッサージ開業で失敗しない資金準備

更新日:

訪問鍼灸,訪問マッサージ開業で失敗しない為にどの程度準備資金が必要なのか?気になるお金の話を

1・ご自身が鍼灸師/マッサージ師の免許所持者様の場合

2・鍼灸整骨院/治療院や介護事業などで既に他の部門が軌道に乗っておられる経営者様

3・脱サラなどで初めての独立開業の無免許のオーナー様の場合

それぞれで必要な準備資金が変わりますので分けて詳しく解説していきます!

参考例として表にまとめてあるのでご覧になってくださいね。

初期投資が少ないって聞いたけど、、、
それぞれ解説しますね

1・ご自身が鍼灸師/マッサージ師の免許所持者の場合

Q:14 鍼灸マッサージ師なら開業資金はどれぐらい必要ですか?

A14 結論0円。生活費約半年分だけ貯金しとくかバイトしましょう

 

以下深掘り解説

鍼灸師マッサージ師は自宅出張届けで開業できるので新たに物件を借りる必要がありません。

施術所と自宅を分けて開設する場合は賃貸物件の支払いが必要となります。

お金をかけなければ

初期費用:0円

月々の費用:1万円

ですので必要なのはほぼ生活費だけとなります。

 

初期費用とランニングコストに分けてまとめ

初期費用

1:物件の敷金礼金手数料

2:求人費用

3:自転車バイク車

4:手指消毒、バスタオルなど

となります。

 

鍼灸師さんマッサージ師さんの場合

既に持っているもので対応できるなら0円で大丈夫です。一応何らか揃える場合の参考価格を書いておきます。

1:物件の敷金礼金手数料

→出張届で自宅開業なら0円。賃貸でも既に借りておられたら敷金礼金や仲介手数料は既に支払っているので0円となるかと思います。新たに賃貸物件を借りる場合は施術所設置基準を満たす最低限の広さなら敷金礼金が0円〜家賃1ヶ月分ほど。仲介手数料が家賃の半分〜1ヶ月分ほどでしょう。

施術所の構造設備基準とは

①6.6平方メートル以上の専用の施術室を有すること。

②3.3平方メートル以上の待合室を有すること。

③施術室は、室面積の7分の1以上に相当する部分を外気に開放し得ること。ただし、こ れに代わるべき適当な換気装置があるときはこの限りでない。

④施術に用いる器具、手指等の消毒設備を有すること。

※ 事前に平面図によりご相談ください。 ※ 「あん摩マッサージ指圧・はり・きゅう」と「柔道整復」を併設する場合、原則とし て専用の施術室は各々に必要ですが、両方の免許を有する施術者が1人で開設する場 合、専用の施術室は兼ねてもかまいません。

2:求人費用

→ご自身が施術者なのでこちらも0円ですね。

 

3:自転車バイク車

→新たに購入する人は少ない気がするのでこちらも0円となります。

・自転車を買うなら1万円〜1万5000円ほど

・原付バイク50ccを買うなら中古3万円〜新車15万。屋根付きのキャノピなら中古15万円〜50万円ほど。キャノピーの新車はあまり見かけません。最初は中古で7万円ほどの原付で済ませ軌道に乗ったら安全のために3輪屋根付きのキャノピーを買う事をオススメします。余談ですが私も訪問初めて2回ほど雨風の日に2輪の50ccで転倒し、嫌になって3輪キャノピー買いました。開業当初は一定のリスクを取り、軌道に乗ったら安全を買いましょう。最初に買った原付バイクは中古で7万円ほどだった気がします。

中古原付で検索

・車を新たに買う人は少ない気がします。元々乗っているならそれを使いましょう。

 

4:手指消毒、バスタオルなど

手指消毒は携帯用スプレータイプだと持っていきやすいでしょう。価格は100mlで550円〜720円ほどです。1Lなら1700円前後ほどです。

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バスタオルは4枚をオススメします。上半身、下半身、両膝に1枚づつで合計4枚です。バスタオル4枚持って行こうと思うと25Lほどのリュック/バックパックだと持っていきやすいですね。個人的にはある程度洗ったり使い込んで表面のテカリがなくなったものが手指が滑らないので好みです。

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鍼灸道具

訪問鍼灸ではリスク管理の観点からローラー鍼やてい鍼を使用する方が多い印象です。価格は1500円ほど。

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いわゆる刺す鍼はもちろんやると良いのですが訪問鍼灸の場面では対象の患者様が出血傾向があったりリスク管理の観点から治療院に比べてたくさん鍼を使用する方は少ないように思いますが参考程度にネットでの現在の価格は1箱100本入1000円〜2000円ほどです。

お灸はせんねん灸的なものなら個数によりますが1000円〜4000円ほどですかね。

電気温灸機を使っておられる先生もいます。価格は安いもので3万円台高いもので8万円台でしょう。

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毎月必要なランニングコスト

結論鍼灸師マッサージ師さんは1万円ほど見ておけば良いでしょう。

念の為それぞれ見ていきます

1:物件家賃

鍼灸マッサージ師の場合は自宅出張届けなら0円で済みますね。

物件 自宅/出張届け 賃貸(都心) 賃貸(地方)
費用/毎月 0円 4万〜7万円 2万円〜

※賃貸物件は施術所の設置基準を満たす1R、1Kを想定。

 

2:人件費

こちらも人を雇わなければ0円ですね。

 

3:ガソリン代

地域にやガソリン代も時期によりますが5000円〜1万円ほど。

 

4:賠償保険

月々1000円前後

 

5:その他消耗品等

月々1000円〜2000円ほど

 

黒字化と生活費

まずはこちらの表をご覧になってください。

売上と人件費等簡易表(※スマホは横にスクロール)

サンプル事例:鍼灸マッサージ師が出張届けで開業。毎月3名づつ新規集客が出来た場合

※保険入金のタイミングは1,2ヶ月ずれる場合があるのでご注意ください

売上 患者数 人件費 スタッフ数 一部負担金入金 保険入金 入金合計 売上ー人件費等 経過/月
1ヶ月目 4万円 1名 0円 1名 4000円 0円 4000円 4000円 1か月目
2ヶ月目 12万円 3名 0円 1名 1万2000円 0円 1万2000円 1万2000円 2ヶ月目
3ヶ月目 24万円 6名 0円 1名 2万4000円 0円 2万4000円 2万4000円 3ヶ月目
4ヶ月目 36万円 9名 0円 1名 3万6000円 0円 3万6000円 3万6000円 4ヶ月目
5ヶ月目 48万円 12名 0円 1名 4万8000円 3万6000円 8万4000円 8万4000円 5ヶ月目
6ヶ月目 60万円 15名 0円 1名 6万円 10万8000円 16万8000円 16万8000円 6ヶ月目
7ヶ月目 72万円 18名 0円 1名 7万2000円 21万6000円 28万8000円 28万8000円 7ヶ月目
8ヶ月目 84万円 21名 0円 1名 8万4000円 32万4000円 40万8000円 40万8000円 8ヶ月目
9ヶ月目 96万円 24名 0円 1名 9万6000円 43万2000円 52万8000円 52万8000円 9ヶ月目
10ヶ月目 108万円 27名 0円 1名 10万8000円 54万円 64万8000円 64万8000円 10ヶ月目
11ヶ月目 120万円 30名 0円 1名 12万円 64万8000円 76万8000円 76万8000円 11ヶ月目
12ヶ月目 132万円 33名 0円 1名 13万2000円 75万6000円 88万8000円 88万8000円 12ヶ月目

 

ここまでお読みになられた通り

訪問マッサージ、訪問鍼灸の開業を出張届けで行った場合毎月1万円程度しかかからないので

最低限生活費さえ賄えればあとは利益が積み上がっていきます。

その最低必要な生活費は人によって異なりますが

例えば

・独身一人暮らしの方であれば20万円ほど

・扶養家族(子供や親)が入れば30万円〜40万円

といったあたりが一つの目安でしょうか。

施術後すぐに全額が手に入るわけではなくレセプト提出後から約3ヶ月後(自治体によって差がある場合があり)に振り込まれることを見越しておくと

大体上記の表の参考事例だと7ヶ月目8ヶ月目に生活費を賄える計算になります。そうなると開業前に約6ヶ月間の生活費を貯めておくなら単純計算で120万円〜240万円ほどになります。

しかし多くの鍼灸師マッサージ師さんは開業前にそんな貯金はないのではないでしょうか?

私自身も貯金どころか手取り15万円/月ほどで働いていたので

・学費のローンの返済

・親への仕送り

・生活費

だけでは足りず妻のパート代や貯金を切り崩してもらって生活できている状態でとても「開業前に貯めておく」なんてできない状態でした。

でも自分もいつまでも若くはないし、こどもにも今後お金がかかるし、親もそこそこの年齢で倒れたらもっとお金がかかるし、、、とまたお金を貯めている時間なんてありません。ですので

 

1:バイトをしながら副業起業で生活費を稼ぐ

2:日本政策金融公庫から借りておく

3:過去の貯金を切り崩す

この3パターンを組み合わせて乗り切りましょう!こちらも深掘り解説すると

 

1:バイトをしながら副業起業で生活費を稼ぐ(オススメです!)

私事例ですと開業後の約6ヶ月間は月・水・金は自分の訪問鍼灸マッサージの営業活動、火・木・土は1日中のバイトして生活費の足しにするという生活でした。

どうせ1週間丸ごと空いていてもずーっとフルパワーで動き続けられるかというとそうでもないかと思いますので副業バイトしながら「もっと時間使いたい!」と思っているぐらいの方が空いた時間を全力で有効活用するのでちょうど良かった気がします。

※ひとつだけあなたに注意点があるのですが副業バイトしながら起業する際、成功しやすいパターンと失敗しやすいパターンが明確に分かれていますので以下をご覧になってください。

「成功しやすい人」の考え方

先に◯月◯日にバイトを辞めるという話をしている人。→定期収入が途絶えるのでそれまでに訪問鍼灸マッサージを軌道に乗せようと逆算して頑張る。(そして帳尻を合わせる)

「失敗しやすい停滞しやすい人」の考え方

30万を訪問で稼げるようになったら副業バイトを辞めよう」と辞める日を事前に決めていない人。半端に収入があるのでダラダラと営業して軌道に乗りにくい。

のべ1万件以上の相談を受けてきた結果

貯金・融資・バイトをうまく組み合わせて

生活費をまかないましょう!

どんなバイトを選べばよいのか?

・元々の勤め先を正社員からバイトに切り替えてもらう

・訪問鍼灸マッサージの業務委託(※注意点あり

などが現在の技術知識を活かせてベストでしょう。訪問開業/副業開始から6ヶ月程度で辞めたいと最初から伝えておくと良いです。それ以外だと高単価で訪問の稼働時間を2日に1日または半日保てるものが良いでしょう。

ただし※注意点とある通り訪問鍼灸マッサージの業務委託は時給も良い傾向にありますし今の仕事と直結していて良いのですが競合禁止で自分の営業ができないなど業務委託で気をつけなければならないポイントもありますので以下の参考リンクの記事を必ず読んでおいてください。

ケアマネ営業せずに月43万円の売上げたいあなたにお勧めしたい業務委託とは

2:日本政策金融公庫から借りておく

借りれる間に借りておく。必要なければ使わなければ良いです。

おすすめはあくまでお守り替わりとして借りておいて生活費はバイト副業でまかなうのが心理的には安心かなと思います。

一例として私の事例ですが200万円を5年返済計画で借り

(元本返済)約3万5000円+(利息返済)約3000円=月々約3万8000円ほど返済だったかと思います。

結局使わなかったのですが手元にキャッシュがあっていざという時に使えるというのは安心です。

机上の空論よりは実体験でリアルに感じ取っていただく方が良いかと思いますので

訪問鍼灸で開業され開業2カ月で無料体験39件を獲得された
静岡県藤枝市在住の勝又先生へのインタビューを参考にしてみてください。

参考:訪問マッサージ開業資金と生活費インタビュー動画

[目次]

・店舗と訪問の初期費用の違いとは
・とはいえ生活費は必要
・最初まずどうしたら良いの?
・直接聞く
・アポありアポなし?
・所要時間は
・計画書の書き方
・やさしく詳しく教えてもらう方法
・心配しがちな面談の雰囲気
・月々のお支払いは
・確認に必要なものは
・実際に振り込まれるまでの期間は
・あなたの見方
・これから一歩踏み出したいあなたへの重要なアドバイス

 

3:過去の貯金を切り崩す

一般的に鍼灸師マッサージ師さんでなかなか貯金がある方は少ないのではと思います。

貯金があるとしたら

・訪問鍼灸マッサージの給料の良い会社で勤めていた。

・脱サラして免許を取ったのでサラリーマン時代の貯金が残っている。

・奥様またはご主人の貯金

これらのいずれかかなとは思います。

貯金で半年〜1年分の生活費を賄えるならそれで良いかと思います。

貯金って言っても100万円台であれば

オススメは貯金10万円ずつ切り崩し+バイト副業で月々10万円稼いでおく。

というスタイルだと週の半分はバイト週の半分は自分の訪問の新規営業といった具体に

精神的にも安定し生活スタイルもそこまで変えなくても良いかと思います。

 

2・鍼灸整骨院/治療院や介護事業などで既に他の部門が軌道に乗っておられる経営者様

鍼灸整骨院/鍼灸治療院/デイサービス/老人ホーム/グループホーム/サービス付き高齢者住宅など既に1本以上の柱がある方で訪問鍼灸/訪問マッサージを始めて2本目の柱にしようお考えの方は資金的には比較的余裕があるかと思います。ですので施術スタッフさんの人件費と施術代金が保険者から入金されるタイムラグを計算して御社が許容できる範囲で計算しておくと良いでしょう。

売上と人件費等簡易表(※スマホは横にスクロール)

サンプル事例:

既存の人脈や関係先を活用して毎月5名ずつ新規集客が出来た場合を想定。

売上80万円ごとにスタッフを1名増員。

※保険入金のタイミングは1,2ヶ月ずれる場合があるのでご注意ください

売上 患者数 人件費等 スタッフ数 一部負担金入金 保険入金 入金合計 売上-人件費等 経過/月
1ヶ月目 4万円 1名 -30万円 1名 4000円 0円 4000円 -29万6000円 1か月目
2ヶ月目 20万円 5名 -30万円 1名 2万円 0円 2万円 -28万円 2ヶ月目
3ヶ月目 40万円 10名 -30万円 1名 4万円 0円 4万円 -26万円 3ヶ月目
4ヶ月目 60万円 15名 -30万円 1名 6万円 0円 6万円 -24万円 4ヶ月目
5ヶ月目 80万円 20名 -30万円 1名 8万円 3万6000円 11万6000円 -18万4000円 5ヶ月目
6ヶ月目 100万円 25名 -60万円 2名 10万円 18万円 28万円 -32万円 6ヶ月目
7ヶ月目 120万円 30名 -60万円 2名 12万円 36万円 48万円 -12万円 7ヶ月目
8ヶ月目 140万円 35名 -60万円 2名 14万円 54万円 68万円 +8万円 8ヶ月目
9ヶ月目 160万円 40名 -60万円 2名 16万円 72万円 88万円 +28万円 9ヶ月目
10ヶ月目 180万円 45名 -90万円 3名 18万円 90万円 108万円 +18万円 10ヶ月目
11ヶ月目 200万円 50名 -90万円 3名 20万円 108万円 128万円 +38万円 11ヶ月目
12ヶ月目 220万円 55名 -90万円 3名 22万円 116万円 138万円 +48万円 12ヶ月目

売上/集客について雑感

既存の介護事業や訪問鍼灸訪問マッサージのまた訪問鍼灸/訪問マッサージの集客も既存の患者様やご利用者様、介護事業所とのネットワークもあるかと思いますので比較的スムーズに行くのではと思います。サンプルは毎月5名の新規集客で計算しておりますが、実際に講座の受講生様で倍以上のペースで集客を実現している方もおられます。

スタッフ数について雑感

集客の見込みもあって資金にも余裕があればスタッフさんの離脱も見越して最初から2〜3名スタッフを確保しておくのもありでしょう。

スタッフ1名あたりの売り上げも70万円/月(1日8件の訪問で22日稼働した場合)ほどでみておくと経営的には現実的で安全かなと思います。

もちろん立ち上げのスタッフさんなどでもっとバリバリこなせる方もいるかと思います。スタッフさんの場合には休憩やゆとり実力差など平均値で考えると上記のような数字となるでしょう。

求人に関しては鍼灸整骨院さん治療院さんなら卒業した学校のコネやご自身のコネで余り苦戦している印象はありません。

失敗パターン

鍼灸整骨院さん治療院さん介護事業者さんは鍼灸師/マッサージ師の求人も割とスムーズにいっている傾向にあり資金や人脈も既にありますし事業を立ち上げた経験もあるので普通に考えたら成功しやすいです、が、それでもスムーズに成功するパターン失敗するパターンが比較的ハッキリしています。

それはリソースを目移りせずにちゃんと訪問マッサージ/訪問鍼灸が立ち上がるまでさけるかどうか?です。

立ち上げに失敗/もたつく例としては

1・他の新規事業に興味が湧いた

2・既存の事業が忙しくなって訪問に割く予定だった人員に既存事業を想定以上に手伝わせる

3・柱となる人材が育っていないのに経営者が立ち上げをスタッフさんに丸投げ

と言った具合です。

1・他の新規事業に興味が湧いた

これはどうしようもないです。

ただ訪問鍼灸マッサージはニーズはたくさんあって患者様に喜んでいただけますし経営的にも非常に安定しているモデルですので6ヶ月〜1年は訪問鍼灸マッサージの立ち上げに集中していただいて他の事業も進めて頂けたら幸いです。

2・既存の事業が忙しくなって訪問に割く予定だった人員に既存事業を想定以上に手伝わせる

例:実費治療院が予想以上の繁盛で忙しい、他事業のスタッフが辞めたから訪問部門のスタッフを他事業に一時的に回したい。

といったケースが挙げられます。経営者のあなたはそれでも全然大丈夫なのですが、スタッフさんが集客も行う場合はあっちの部門こっち部門と回されると営業活動など訪問部門のルーティンがハンパになって成果も出づらくモチベーションが下がる傾向にあります。(=立ち上がらない)

とはいえ既存事業が忙しくなるという事は良い事ですしお気持ちも理解します。

3・柱となる人材が育っていないのに経営者が立ち上げをスタッフさんに丸投げ

優秀なスタッフさんでも自分1人で事業を立ち上げるのは困難です。(それが出来るならすでに経営している。)やはり創業社長とはモチベーションも立ち上げのスピードも段違いでしょう。上記期間以上に立ち上げが長引いてでも育てたいという意志なら良いかと思いますが6ヶ月〜1年以内に事業として黒字化及び拡大を目指すならやはり創業社長がある程度までは事業を立ち上げましょう。

とはいえそもそも社長は他の事業も忙しいですしスタッフさんへの教育やマニュアル作りもまた時間を取られます。その訪問の立ち上げやスタッフへの訪問の教育を時間短縮できスタッフさんが高城に直接相談出来たらご相談になりたいですか?必要がありましたら以下に訪問鍼灸マッサージ導入時期の講座&相談会を設けておりますのでご参加ください。やり方を間違えなければ2本目の柱パターンの方は比較的スムーズに軌道に乗っていますのでご案内ください。(※創業者長様以外のスタッフ様は参加不可)

参考:訪問鍼灸訪問マッサージ開業セミナー集客・同意書・勉強体験会&相談会&説明会

また訪問部門を設けたものの新規にスタッフさんを雇用した場合、訪問鍼灸マッサージの仕事そのものがないとスタッフさんが退職してしまうケースがあります。もちろん自社で早期に営業集客するという大前提で一時的に業務委託でシフト/仕事を取っておくのも1つの手です。実際そうされている方々もおられます。エリアは関東関西の地域に限られていますが参考に弊社の業務委託のご案内を掲載しておくので必要があればご活用ください。

ケアマネ営業せずに月43万円の売上げたいあなたにお勧めしたい業務委託とは

3・脱サラなどで初めての独立開業の無免許のオーナー様の場合

Q:15 無免許オーナーなら開業資金はどれぐらい必要ですか 

A:15 結論300万円~1000万円。雇用形態による。

 

深掘り解説

 

免許がない方は一般的な施術者採用をするケースと業務委託で営業代行のような形になる2つのケースがあります。

施術スタッフを正社員採用する場合

・施術所の賃料

・スタッフさんのお給料+雑費等

・自分の生活費

これらが必要になります。

下のサンプルの表では

毎月5名づつ新規スタートできた場合で計算していますが

黒字化するまでに約半年ほどかかり

その間に仕事関連のマイナスが約200万円

そこにご自身の生活費ですので(家族構成にもよるが半年間で100万円〜200万円)

300万は最低欲しい

500万だとちょっと安心

1000万円あれば最初からスタッフを複数名雇用したり一気に仕掛けることが出来るといった感じです。

いずれにしてもあなたの営業/集客力が命です。

売上と人件費等簡易表(※スマホは横にスクロール)

例:

持ち前の営業力を活かして毎月5名ずつ新規集客が出来た場合を想定。

売上80万円ごとにスタッフを1名増員。

※人件費等のマイナスはお給料や賃貸物件の価格によって変わるのでご自身の状況に合わせて数字を上下させてください。

※保険入金のタイミングは1,2ヶ月ずれる場合があるのでご注意ください。

売上 患者数 人件費等 スタッフ数 一部負担金入金 保険入金 入金合計 売上-人件費等 経過/月
1ヶ月目 4万円 1名 -30万円 1名 4000円 0円 4000円 -29万6000円 1か月目
2ヶ月目 20万円 5名 -30万円 1名 2万円 0円 2万円 -28万円 2ヶ月目
3ヶ月目 40万円 10名 -30万円 1名 4万円 0円 4万円 -26万円 3ヶ月目
4ヶ月目 60万円 15名 -30万円 1名 6万円 0円 6万円 -24万円 4ヶ月目
5ヶ月目 80万円 20名 -30万円 1名 8万円 3万6000円 11万6000円 -18万4000円 5ヶ月目
6ヶ月目 100万円 25名 -60万円 2名 10万円 18万円 28万円 -32万円 6ヶ月目
7ヶ月目 120万円 30名 -60万円 2名 12万円 36万円 48万円 -12万円 7ヶ月目
8ヶ月目 140万円 35名 -60万円 2名 14万円 54万円 68万円 +8万円 8ヶ月目
9ヶ月目 160万円 40名 -60万円 2名 16万円 72万円 88万円 +28万円 9ヶ月目
10ヶ月目 180万円 45名 -90万円 3名 18万円 90万円 108万円 +18万円 10ヶ月目
11ヶ月目 200万円 50名 -90万円 3名 20万円 108万円 128万円 +38万円 11ヶ月目
12ヶ月目 220万円 55名 -90万円 3名 22万円 116万円 138万円 +48万円 12ヶ月目

 

 

施術スタッフを業務委託する場合

・メリット

オーナーさんは施術者さんと業務委託契約を結び実質営業代行のような状態で運営されているオーナーさんもおられます。いきなり正社員雇用することを考えたら随分とリスクも低く事前の資金も生活費以外は準備が必要ありません。(個々の例外的な事情は除く)

・デメリット

1:鍼灸マッサージ師が自分で開業する場合との違いとしては売上に対して100%あなたの取り分にはなりませんのでその分多くの営業集客を実現する必要があります。

2:仕事がないとスタッフさんが離れる。

といったあたりです。

ご自身で営業集客を頑張ることが一番ですが波もあるので繁盛している経営者さんでも仕事を途切れさせずスタッフを確保し続けるために他の業務委託を活用しているケースがあるので一応参考リンク貼っておきます。

ケアマネ営業せずに月43万円の売上げたいあなたにお勧めしたい業務委託とは

下のシミュレーション表は売上を控えめに毎月3名の新規スタートでオーナーの取り分30%で計算してみました。

それだと約1年経過して生活費が賄えるぐらいになりますので1年分の生活費、例えば独身240万円〜家庭あり360万円ほどは貯金しておくか副業/バイトが必要となります。

だんだん集客力がついてくると3名ずつではなく月5名、月10名と新規スタート出来るかもしれません。がんばって下のシミュレーションの倍ぐらいは集客したいですね!

業務委託の場合スタッフ数が増えても基本的には人件費は変わりません。

売上と人件費等簡易表(※スマホは横にスクロール)

サンプル事例:無資格オーナーが鍼灸マッサージ師と70:30で業務委託契約。毎月3名づつ新規スタートが出来た場合

※保険入金のタイミングは1,2ヶ月ずれる場合があるのでご注意ください

売上 患者数 人件費 スタッフ数 一部負担金入金 保険入金 入金合計 オーナー取り分30% 経過/月
1ヶ月目 4万円 1名 0円 1名 4000円 0円 4000円 1200円 1か月目
2ヶ月目 12万円 3名 0円 1名 1万2000円 0円 1万2000円 3600円 2ヶ月目
3ヶ月目 24万円 6名 0円 1名 2万4000円 0円 2万4000円 7200円 3ヶ月目
4ヶ月目 36万円 9名 0円 1名 3万6000円 0円 3万6000円 1万2000円 4ヶ月目
5ヶ月目 48万円 12名 0円 1名 4万8000円 3万6000円 8万4000円 2万5200円 5ヶ月目
6ヶ月目 60万円 15名 0円 1名 6万円 10万8000円 16万8000円 5万0400円 6ヶ月目
7ヶ月目 72万円 18名 0円 1名 7万2000円 21万6000円 28万8000円 8万6400円 7ヶ月目
8ヶ月目 84万円 21名 0円 2名 8万4000円 32万4000円 40万8000円 12万2400円 8ヶ月目
9ヶ月目 96万円 24名 0円 2名 9万6000円 43万2000円 52万8000円 15万8400円 9ヶ月目
10ヶ月目 108万円 27名 0円 2名 10万8000円 54万円 64万8000円 19万4400円 10ヶ月目
11ヶ月目 120万円 30名 0円 2名 12万円 64万8000円 76万8000円 23万0400円 11ヶ月目
12ヶ月目 132万円 33名 0円 2名 13万2000円 75万6000円 88万8000円 26万6400円 12ヶ月目

フランチャイズについて

フランチャイズで上手くいっている方もおられるかもしれません。それはそれで良いことでしょう。

しかし私がもし免許がないオーナーだったらフランチャイズには入らないです。

なぜなら

・シミレーション表の通り継続的にロイヤリティを払っていると手残りが少ない。

・3ヶ月も頑張れば教えてくれる人より創業者の自分の方がノウハウ詳しくなる。

・競業禁止規定や規約が自分の首を絞める。

・求人に決定打はない。どこも困っている。

・そもそも訪問マッサージの看板は医療介護業界で知名度がない。

といった理由からです。

繰り返しになりますのがあくまで私見ですしポジショントークにもなってしまうでしょう。

個々のケースによって事情が違うと思いますのでご自身の考えに基づいて判断されると良いかと思います。

非フランチャイズについて

とはいえ脱サラしたり他業種参入でノウハウや情報がないと不安になるお気持ちもわかりますので

「非フランチャイズ型」で

「払いきり」で

「ロイヤリティなど継続課金がない」講座を

弊社も主催しております。

私が知る限りですがどのフランチャイズさんよりも断然格安です。

サポートも私高城が直接行っているので「単にケアマネ営業行ってください。」の一点張りで行き詰まることはありません。

フランチャイズの加盟を検討されている方はぜひフランチャイズさんの説明会を全部聴き回った後

加盟前に最後に弊社の説明会にいらしてください。「フランチャイズに入る前に聞きたかった。」そんな後悔だけはないようにお願いします。

訪問鍼灸訪問マッサージ開業セミナー集客・同意書・勉強体験会&相談会&説明会

訪問鍼灸,訪問マッサージ開業で失敗しない資金準備が分かったら

開業資金について理解できましたか?シミュレーションの表はあくまでサンプルでそれぞれの立場によって必要なお金が違うかと思いますので不安があれば初心者向けセミナーにお越しください。とはいえ店舗型や他業種に比べれば圧倒的に初期費用が抑えられると思います。が、開業初期で潤沢な資金がある方は稀ですので他事業での収益がなければバイト/副業を中心に融資や貯金の取り崩しも併行していきましょう!

開業資金について理解でたら次はご相談の多い失敗しない開業場所についてご説明していきますね。

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